「佐渡生きもの語り2020」 グランプリ・準グランプリ決定

佐渡の自然や生きものについて思ったことや感じたことを川柳やイラストなどで表現する「佐渡生きもの語り」。2020年の受賞作品を紹介します。今回も島内外からたくさんの応募を頂きまして、ありがとうございました。応募作品数は、川柳・短歌部門:449、イラスト川柳部門:8、イラスト部門:2、エッセイ部門:3、フォト川柳部門:2、その他部門:2となりました。この中から、選考委員6名、認証米農家92名、および市民投票299名により、受賞作品が選ばれています。なお、イラスト部門、フォト川柳部門、その他部門は応募数が少なかったため、選考は行っていません。応募作品が全掲載された「佐渡生きもの語り2020」作品集は、佐渡生きもの語り研究所HPにて2月に公開予定です。

川柳・短歌部門

グランプリ作品

「虫たちに ごめんどいてと 草を刈る」
   中野弘樹 さん(埼玉県)

【 選考委員コメント 】
実際に草刈りをしている農家の気持ちを代弁しているようです。特に “ごめんどいて” という言葉に、草刈りが終わったらまた、田んぼの畦畔に戻ってきてねと言っているようで温かい気持ちになる作品でした。

準グランプリ作品

「サドガエル 棚田消すなと 大合唱」
   ほのぼの さん(神奈川県)

【 選考委員コメント 】
佐渡のあるがままの風景と生物との調和が織りなしている豊かな優しい自然が、崩れ行くことへの警鐘を鳴らしてくれました。そしてまた、作者が生まれた佐渡を離れておられる方であれば、望郷の念と佐渡の環境への愛情が感じられます。

イラスト川柳部門

グランプリ作品

「自慢です 僕のふるさと トキがいる」
   島根のぽん太 さん(島根県)

【 選考委員コメント 】
海を背景にした棚田を悠々と飛ぶトキが力強く描かれていて、佐渡とトキへの思いが伝わってくる素晴らしい作品です。

準グランプリ作品

「今度いつ 帰るのと聞く サドガエル」
    中年やまめ さん(神奈川県)

【 選考委員コメント 】
絶滅危惧ⅠB類のサドガエル君。仲間が少なくなって心細いのかな…

エッセイ部門

グランプリ作品

あきしげる さん(福岡県)

「育む佐渡で生きる」
 北に大佐渡
 南に小佐渡 仲を取り持つ国府川、
 花も多いが生き物も
 周りの海に恵まれて、
 断崖絶壁
 歴史を語る 生き物育む農法は 今注目の的となり
 自然豊かなこの町で
 余生を過ごしてみたいなあ~

【 選考委員コメント 】
佐渡島が取り組む、ジアス・ジオ・世界遺産。佐渡の自然・環境・文化・伝統などの価値を良く捉えてくれていて、とても嬉しい作品でした。是非、将来は佐渡島でお暮らしください。



佐渡生きもの語り 作品集→
「佐渡生きもの語り2020」作品集冊子を事務所で配布しています。