「佐渡生きもの語り2021」グランプリ・準グランプリ決定
佐渡の自然や生きものについて、思ったこと、感じたことを表現する「佐渡生きもの語り」。今年も島内外からたくさんの応募がありました。
応募総数は450作品、部門別作品数は川柳・短歌部門:437作品、イラスト川柳部門:5作品、フォト川柳部門:3作品、イラスト部門:2作品、エッセイ部門:2作品、その他1作品でした。多数のご応募、ありがとうございました。
各部門で3人以上の応募があったものを選考対象とするため、今回は川柳・短歌部門とイラスト川柳部門を選考対象として、選考委員によるノミネート作品の選出の後、認証米農家51名、JA店舗を訪れた150名の市民投票によって受賞作品が選ばれました。受賞者の皆様、おめでとうございます!2021年の受賞作品を紹介します。
【川柳・短歌部門】
グランプリ作品
「田のトキが 去るまで待とう 野良仕事」
三木首相 さん(愛媛県)
【選考委員コメント】
水田で採餌するトキが飛び立つまで野良仕事を止めて待っている様子が目に浮かびます。トキを優しく見守る佐渡の農家の方々の心の温かさが伝わってきます。
準グランプリ作品
「田が写す 落日の空 朱鷺色に」
牛島忠弘 さん(長野県)
【選考委員コメント】
佐渡の田園風景、田植え前の水を入れた水田の夕暮れ時、巣に帰っていく朱鷺と夕陽のコントラストが目に浮かぶようです。
【イラスト川柳部門】
グランプリ作品
「トキがきて てんやわんやの ビオトープ」
中年やまめ さん(神奈川県)
【選考委員コメント】
「てんやわんや」という表現で、トキがビオトープに降り立ったことでビオトープ内で起きている、追うトキと追われる生きものの、深刻なドラマのような場面が、ユーモラスに表現されているようです。通常、ビオトープは生きものが育まれる静かな水辺でしかないのに、その中ではたくさんの生きものがいて、豊かであたたかみのある世界がつくられている、そんな空想の世界が目の前に浮かんで心豊かな気持ちになる作品でした。
準グランプリ作品
「密さけて マスク外して たらい舟」
角森玲子 さん(島根県)
【選考委員コメント】
withコロナ時代のルールを守り、佐渡固有の資産たらいぶね(はんぎり)を楽しんでる様子が解り、佐渡の自然環境の良さが伝わる良い句です。
これから全応募作品が掲載された「佐渡生きもの語り2021」作品集を編纂し、佐渡生きもの語り研究所HPにて公開いたします。