朱鷺と暮らす郷「佐渡生きもの語り2019」 グランプリ・準グランプリ決定

佐渡の自然や生きものについて思ったことや感じたことを川柳やイラストなどで表現する「佐渡生きもの語り」。2019年の受賞作品を紹介します。今回も島内外からたくさんの応募を頂きまして、ありがとうございました。応募作品数は、川柳部門:293、イラスト川柳部門:11、イラスト部門:17、フォト部門:9、フォト川柳部門:2、エッセイ部門:2です。この中から、選考委員6名および市民投票116名(アッセ祭り・環境フェア)により受賞作品が選ばれました。なお、フォト川柳部門およびエッセイ部門は応募数が少なかったため、選考は行っていません。授賞式は、「朱鷺と暮らす郷づくり推進フォーラム」 2月22日(土)佐渡市防災センター2階多目的ホール(佐渡市八幡58)にて行われます。

川柳部門

グランプリ作品

てくてくと 歩く青田の サドガエル      佐渡の風来坊(佐渡市)

【選者コメント】
豊かに茂った佐渡の青田は、サドガエルにとって安全で安心な棲み家であり、のどかにのんびりと歩き泳いでいる。しかしこのサドガエルは作者ご自身のことでもあるでしょう。元気に育っている稲を見回る度に、実りの秋を想い、田圃もそこに棲んでいる生き物も残し伝えていきたい、という気持ちが伺えます。「てくてくと歩く」という言葉が、大変印象深く佐渡の自然を連想させてくれます。

準グランプリ

寒くなり 脂がのるは ブリと妻        角森 玲子(島根県)

【選者コメント】
ブリは脂がのるほど美味しくなりますが、妻に脂がのっても手を出さなくなるでしょう。人間とはなんと勝手な生きものでしょうか。

イラスト川柳部門

グランプリ作品

中年やまめ(神奈川県)

【選者コメント】
「えっ?ぼくも家族だよ」って声が聞こえそう…
ファミリーは”家族”ではなく”共生”のことかな

イラスト部門

グランプリ作品

本間 凪沙(佐渡保育専門学校)

【選者コメント】
日本初ジアス認定の島、佐渡島の象徴トキが、とても丁寧に描かれていて、素晴らしい作品です!

準グランプリ作品

ダウンヒル(佐渡市)

【選者コメント】
佐渡の生命(いのち)の象徴でもあるトキが、佐渡の地と一体化となっている姿は、私達の願いを表現しているものです。そして大きく広げた翼は、動物も虫も人も生きている万物に希望を持たせてくれます。

フォト部門

グランプリ作品

「ふ~っ、生きカエル~」

柳谷 和偉(東京農業大学)

【選者コメント】
田植え後間もない時期、泳ぎ疲れたのか、それとも天気がよく田んぼの水が温か過ぎて苗につかまって涼んでいるのかわかりませんが、マッタリとした感じが切り取られていて面白いと思いました。

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