ウスバキトンボ

薄羽黄蜻蛉 Pantala flavescens

西日本での「赤とんぼ」。精霊蜻蛉とも呼ばれる。1年の中で、世代交代を繰り返しながら北上を続けるトンボで、佐渡では夏休みのころに群れでドッとあらわれる。昨日までトンボなんて見かけなかったのに、急に黄色いトンボがたくさんいる! と思ったら、このウスバキトンボだ。長距離移動するためか、羽が広い。そして高いところを素早く飛びまわるので、捕るのも撮るのも難しいトンボ。これも赤さが目立つトンボだが、ナツアカネより華奢な感じで、胸部は緑。識別に悩んだら正面の顔を見てみよう。お公家さんのような眉をお持ちであれば、マユタテアカネだ。

Photo. M. Oh-Ishi