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Sado Institute of Living Creatures

佐渡めぐり塾(番外編)「農と漁 共にある暮らし」編

佐渡の世界農業遺産(GIAHS)を親子で体験しながら学ぶ「佐渡めぐり塾」。
今回は、番外編としてミニプログラムを4つ行いました。そのひとつ「農と漁 共にある暮らし」編をご紹介します。これはかつて第3回として鷲崎でおこなったプログラムです。(→「佐渡めぐり塾 海とともに暮らす」) 佐渡が世界農業遺産(GIAHS)に認定されたのは、“トキと暮らす米づくりのありかた”ですが、一見 GIAHS と関係ないように思える漁業も、佐渡では暮らしの中でつながりがあるようです。

今回の集合時間は、前回よりも早い 7:15! なんと朝日を拝める眠い時刻ですが、朝日が見られる季節に移ってきた喜びも感じます。

 

早い集合は、刺し網でとれたたくさんの魚たちをみるためでした。佐渡島内唯一の魚市場である「佐渡水産物地方卸売市場」にお願いをして、見学させていただきました。この日は、前日の凪のおかげで多くの漁船が出たそうで、たくさんの魚介類が所狭しと並んでいました。

 

魚介類やセリの様子についてお話ししてくれたのは、新潟県水産課の樋口正仁さん。刺し網でとれた魚たちの特徴や生態、美味しい料理方法などについて教えていただきました。

 

冬の味覚「鱈(たら)」。佐渡でとれる鱈は、マダラ。たらこや明太子になるスケトウダラは、昔は佐渡でもとれていたものの、今は北海道まで北上しないととれないんだそうです。日本海の海水温がさらに高くなると、マダラもとれなくなるかもしれませんね。ちなみに、マダラの雄・雌の見分けはけっこう難しいそうですが、ひとめでわかる漁師さんもいるとか。

 

家の台所やスーパー店頭では見ることのできない魚介類の種類やその量、そしてその新鮮な輝きに、みなさんの目もキラキラです。

 

イカ(ヤリイカ)の透き通る美しさとその優雅な動きに、癒やされる参加者も。なんだかずっと眺めていたくなりますね。佐渡において、イカはブリの次に漁獲高があるものです。そして、季節を通していろんな種類のイカを楽しむことができます。

 

魚市場でたくさんの美味しい生きものに出会った後は、佐渡の漁業や魚介類の生態についてクイズで学びます。ダイオウイカの実物大ポスターまで出てきました(新潟県水産課 小林さん作)。大きいですね~。大勢でバーベキューできるサイズなのに、残念ながら何をしてもまずいそうです。

 

プログラム後半は、「農と漁の恵み」を自分で料理しよう! クッキングタイムです。まずは、農の恵みである「お米」の美味しいとぎかたを、佐渡市農業政策課販売流通係の長島さんに教えてもらいます。とぐコツは、指はカギ状にして “優しく” シャカシャカと、1回目のとぎ汁をすばやく捨てること(ぬか臭みを流す)だそうです。今回登場するお米は、海藻や魚介類の残渣(ざんさ。いらない部分)を肥料に育てられた、海のエキスがたっぷり入った鷲崎産のお米です。鷲崎には、海の幸と里山の幸が循環する暮らしがあります。炊飯に使うお水も、佐渡米の美味しさを引き出す「佐渡海洋深層水(中硬水)」をご用意しました。

 

そして、料理の先生は祝孝之さんです(ふるまい屋 ながもさん)。料理人であり漁師さんでもある祝さんが教えてくれるのは、今が旬のながもを使った「イカながも丼」と「タラ汁」です。

 

まずは、ながもの固い茎の部分をはずしていきます。この一手間で、なめらかな食感をさらに出すことができます。

 

さっと湯がいた後は、ひたすらたたく! たたくことによって、ながも特有のねばりが出てきます。

 

そして、イカをさばいてそうめん状にしていきます。普段、手でとろうとしてうまくいかないイカの皮とりも包丁でやるとあら簡単♪ この技を忘れないうちに、お家で即実践するのがよさそうです。

 

最後に、プロの料理人による鱈さばき! 豪快なさばきにおもわず歓声があがります。

 

佐渡のごちそうができあがりました。自分たちでつくったので美味しさも倍増、おかわり行列に。佐渡は、日常に里山里海の豊かな「幸」があふれています。普段の生活ではあまり気にとめない「幸」に気づき、親子で楽しむ機会となっているとうれしいです。

(Photo:川口昌紀さん)

(一社)佐渡生きもの語り研究所

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